兵庫の美しさ、伝統、文化を
感動とともに伝える

私たちの活動は、着物の染色に用いる播磨型紙和紙をコレクションしている方と出会い、その繊細で美しい技術に魅せられたことに始まります。陰りゆくこの伝統文化を後世に残したいという強い思いに駆られ、型彫職人に師事することになりました。

唯一無二の技術を学びながら、オリジナルのデザインを考案し、プロダクトを製作。その作品をフランスで毎年開催される「パリ・デザインウィーク」に出展したところ、現地の人たちから高い評価を得ることができました。

フランスを中心とするヨーロッパの国々には、日本と同様に先人から受け継いだ伝統を尊び、大事に守る意識が根付いています。「パリ・デザインウィーク」での経験から、深い歴史の中で培われた芸術や文化の魅力は国境、年齢、言葉の壁を越えて伝わり、感動をわかちあえると実感しました。

兵庫県には播磨型紙だけでなく、世に知られていない優れた伝統技術や工藝品がまだまだ多く眠っています。それらを丁寧に発掘し、光を当てて魅力を磨き、フランスからヨーロッパ諸国、広く世界に向けてさまざまな形でアピールしていくこと。これが、先人からステキなギフトを受け取った私たちの役割だと思っています。